「税理士試験のための覚悟」が固まれば、「環境」作りです。具体的には勉強する時間を確保出来る「環境」作りです。
特に働くこととの両立を中心にお話します。
税理士事務所に勤めることは良いことか?
税理士を目指すにあたり、税理士事務所に転職を考える人もいるかもしれませんが、あまりおすすめではありません。
2年の実務経験が必要とか、試験勉強を応援してくれるかも、という理由で税理士事務所に勤めることを考えるかもしれませんが、税理士試験の勉強を考えるといい選択肢ではないと思います。
なぜかというと、税理士試験のスケジュールと税理士事務所の働き方が合わないからです。
税理士試験は毎年8月の年1回行われます。
税理士事務所は1〜3月の確定申告の時期と、4〜5月の3月決算会社の申告の時期が繁忙期です。
つまり、税理士試験の中盤〜後半と仕事の繁忙期が重なるのです。
税理士試験において最も大事な時期は最後の1ヶ月ですが、これはそれまでの期間にしっかり勉強が出来ての話です。
税理士事務所にいると、その大事な直前1ヶ月を良い状態で迎えられなくなるかもしれないのです。
どんな職場が良いのか?
ではどんな職場が良いのでしょうか?
私なりに思う条件をあげてみます。
①勉強時間を確保できる。(1日3時間程度)
②4〜8月が繁忙期でない
③職場のコミュニケーションが濃すぎず、薄すぎず
④適度に体を動かす仕事
①、②は優先順位の高い項目で、③、④は人によるところもあります。
まず①の勉強時間の確保について、「税理士試験のための覚悟」の記事でも触れましたが、税法の法人税法や所得税法は年間約1,200時間の勉強時間が必要です。
9月から勉強をはじめて8月の試験まで11ヶ月、約330日。毎日3時間勉強して1,000時間、休日さらに2時間勉強(合計5時間)して+200時間、これで年間1,200時間になります。つまり平日3時間の勉強時間は必須です。
②の4月〜8月が繁忙期でないについては、前に説明した通り、税理士試験においては5月から「直前期」と呼び、追い込みをかける時期です。この時期が仕事の繁忙期と重なるのは、試験勉強において絶対不利です。
③と④は好みもあります。
③の職場の人間関係は、仕事においてストレスをなるべく減らしたいという観点です。仕事は試験勉強の間の生活費を稼ぐ手段と割り切って、極力仕事のストレスを抱えずに勉強に集中するため、仕事の人間関係は適度な距離を保てるようにしましょう。
④の適度に体を動かす仕事とは、勉強は机に向かって行うので、仕事もデスクワークだと気分転換出来ないという観点です。たまに外に出るような仕事だとリフレッシュ出来ると思います。
マルオの場合は?
私の場合、受験歴と職場は以下の状況でした。
| 年 | 職場 | 受験結果 |
| 2015 | 銀行 | 簿記論✕ |
| 2016 | 銀行 | 簿記論✕ 財務諸表論✕ |
| 2017 | 銀行 | 簿記論✕ 財務諸表論✕ |
| 2018 | 銀行 | 消費税法✕ |
| 2019 | 銀行 | 簿記論◯ 消費税法✕ |
| 2020 | 税理士事務所 | 法人税法◯ |
| 2021 | メーカー財務 | 消費税法◯ |
| 2022 | メーカー財務 | 所得税法◯ |
| 2023 | メーカー財務 | 財務諸表論◯ |
銀行は、朝は早いし夜は遅く勉強時間は全く確保出来ませんでした。(おそらく1.5時間程度)
税理士を本格的に目指し、税理士事務所に転職しました。ラッキーなことに税理士事務所にしては珍しく、ほとんど残業無しで勉強時間を確保することは出来ました。ただこれはたまたまで多くの税理士事務所は、確定申告の時期や3月決算の申告時期は繁忙期で残業も多いと思います。(ちなみにこの税理士事務所から転職したのは別の理由です)
次に転職したメーカーは3月決算の上場会社で4、5月がとにかく忙しかったので、税理士試験向きではありませんでした。意地で勉強時間3時間を確保したのが実態です。
私の例は、あまり良い例ではありませんが、税理士試験の環境を整えるため、銀行から転職したことは正解でした。銀行にいたら税理士試験合格はなかったと思います。
まとめ
まとめると、
・税理士試験合格には環境を整えることが重要
・環境を整えるための職場を選ぶ
・職場の条件①:平日3時間の勉強時間を確保出来る
・職場の条件②:4〜8月が繁忙期でない

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