【税理士試験 その11】必ず見よう 国税庁 「税理士試験出題のポイント」

税理士試験が終わると、国税庁より「税理士試験出題のポイント」が公表されます。
令和6年(第74回)の試験については、令和6年8月22日に公表されています。
(「税理士試験出題のポイント」とインターネット検索すれば見ることが出来ます)
税理士試験の受験生ならこれは必ず見ましょう。

「税理士試験出題のポイント」とは?

「税理士試験出題のポイント」とは、試験問題の作問を担当した試験委員(試験委員かどうかは推測ですが…)が、出題の内容やその意図及びどのような理解が求められているかを説明したものです。

税理士として、対象科目を合格するために必要な知識や理解力の水準を示したもので、税理士試験勉強をするにあたり参考になるものです。

作問者の側から考える「税理士試験出題のポイント」

「税理士試験出題のポイント」を公表することは、作問者側に「なぜ、どういう意図で、この問題を作ったのか」の説明義務を負わすものです。

「この論点が好きだから」「何となく」というのは理由になりません。
公平な試験問題を作成するにあたり、何らかの理屈が求められます。

作問者は作問と同時に
「この問題は、『税理士試験出題のポイント』にはどういう風に書こうかな」
と無意識のうちに考えていると思われます。

作問者はどんな理屈をつけているか

作問者が、「税理士試験出題のポイント」においてどのような理屈をつけているか、令和6年の例でご説明します。

  • 近年、(中略)インターネットを介した個人間取引が広がりを見せている(所得税)
  • 確定申告義務の有無は、(中略)納税義務の適正な実現の根幹に関わることである(所得税)
  • 災害によって資産に損害が生じた場合についての課税上の取扱いに関する事項(中略)近年の社会的課題となっている事項とも関連して、税理士の実務において頻出する論点(法人税)
  • 令和6年度税制改正により交際費等の範囲から除外される一定の飲食費に係る金額基準が従来の5千円以下から1万円以下に引き上げられ(法人税)
  • 令和5年10月1日から、適格請求書等保存方式(インボイス制度)が開始(消費税)

作問の理屈づけとして、
・近年増えてきた取引
・基本または原理原則
・税制改正された(される)論点
などが挙げられています。
最近増えた取引だから、原理原則だから、また最近改正になった論点だから、というのは出題理由として言いやすいと思います。
裏を返せば、近年増えた取引、基本的な論点、改正論点は頻出項目と言えます。

「税理士試験出題のポイント」 私の使い方

「税理士試験出題のポイント」の私の使い方を紹介します。私は主に税法科目の対策に使っていました。
その年に受けた科目と次の年に受ける科目に分けて使い方を紹介します。

その年に受けた科目

その年に受けた科目については、まずは答え合わせの要素があります。
出題のポイントと問題を見ながら、出題のポイントに記載されている出題者の意図を自分が捉えられていたかを確認します。
特に理論は、出題者の意図に沿って解答出来れば得点が期待出来るので、よく確認します。

この答え合わせは、結果が不合格となり、次の年も同じ科目を受験する場合は直接役に立ちますし、結果が合格であって、次の年に異なる科目を受験する場合でも、税理士試験「脳」を鍛えることに役立ちます。
税理士試験「脳」とは、税理士試験の出題者がどのような観点で試験問題を作成するのかを理解する力で、税理士試験の受験勉強において、とても重要なものです。

次の年に受ける科目

次の年に受ける科目については、公表された直後(8〜10月頃)は科目の概要を把握し、インプットがひと通り終わったアウトプット期の直前に改めて見ます。

勉強を開始した直後の8〜10月は、まだ知識がない状態ですが、直前の試験で何が論点となっているか試験の概要を確認します。
知識が入った状態のアウトプット期直前の3〜4月に改めて見ると、インプットされた知識とリンクして、最初に見た時とは違う見方が出来ます。

まとめ

この記事では、国税庁より公表される「税理士試験出題のポイント」について書きました。
出題者が試験問題についてコメントするのは、この「税理士試験出題のポイント」だけですので、見逃さないように、そして得られるものをしっかり得るようにしましょう。

必ず見よう 国税庁 「税理士試験出題のポイント」

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