【税理士試験 その6】本試験の戦略(試験時間120分への心構え)

税理士試験の目標は、
「試験当日の120分で合格点を取る答案を作る」
ことです。
この記事では、私が受験生の時に試験時間120分をどう捉えて、どのように使っていたかについて紹介します。

試験時間120分は短い

税理士試験の戦略を考える上で、試験時間が120分であることはとても重要です。
同じ問題でもじっくり1日かけて解くのか、120分で解くのかでは戦い方はまったく異なります。

なぜなら、税理士試験の問題は120分で解くには多すぎるからです。
じっくり考えられる時間はほとんど無いと思ったほうがいいです。
そのため120分の使い方がとても大事になってきます。

私は「120分でどうやって合格答案を作るか」を強く意識することで、実力や勉強時間のビハインドを逆転出来たと思っています。
試験時間への対応はそれほど重要だと思います。

試験時間120分への心構え

「120分で合格答案を作るための時間の使い方」について具体的な心構えを紹介します。

解きやすいところから解く

120分は限られた時間です。
その時間内で多くの得点を取る鉄則は「解きやすいところから解く」です。

「解きやすいところから解く」には次の3つの効果があります。

  • 得点を多く取れる
  • 解く順番が決まる
  • 答案を早く埋められる

効果①:得点を多く取れる

「解きやすいところから解く」ことで「得点を多く取れる」については異論ないと思います。

覚えておきたいことは、問題の順番は解きやすい順番には並んでいないということです。
つまり問題を最初から(第一問から)順番に解いていくのは正しい解き方ではありません。

効果②:解く順番が決まる

「解きやすいところから解く」ことで解く順番が決まります。
試験が始まってから「どの問題から解こうか」と考えていては、時間をロスしてしまいます。
「解きやすいところから解く」という軸があれば、「どの問題から解こうか」と考える必要なく解く順番を決めることが出来ます。

効果③:答案を早く埋められる

「解きやすいところから解く」ことは答案を早く埋めることになります。
試験時間の後半になって空欄の多い答案を見ると焦ります。
限られた試験時間の中で、一番やってはいけないことは焦りです。
時間をロスして、ミスをして、普段の実力を出し切れません。

焦らないために、「解きやすいところから解く」ことで答案を早く埋めて、焦りを起こさないように出来ます。

全ての問題に手をつける

先ほど税理士試験の問題は120分の時間に対して多すぎると書きましたが、その一方で試験の問題は全て手を付けなければいけません。

「全ての問題に手を付ける」には次の効果があります。

  • 得点を多く取れる
  • どのような採点基準にも対応出来る

効果①:得点を多く取れる

税理士試験は点数の高い人から合格する試験です。
例えば、50点分を完璧に仕上げた50点と、全ての問題6割得点した60点の場合、60点の人が合格に近くなります。

実力という点では、完璧に仕上げることの出来る50点の人の方が高いかもしれません。
しかし、点数勝負となれば60点の人が勝ちます。
点数を多く取るためには、全ての問題に手を付ける必要があります。

効果②:どのような採点基準にも対応出来る

税理士試験の採点基準は公表されていません。
手を付けなかった問題の配点が高い可能性もあるし、足切りが行われているかもしれません。
そして、人間が採点する以上、空欄はどうしても印象が悪くなります。

120分という限られた時間の中ではありますが全ての問題に手を付けなくてはなりません。

解けない問題は短い時間で、とりあえず解く

「これ解けないな、難しいな」と思ったら時間を使わずに回答します。
時間を使わずにとは、30秒〜1分程度で回答することです。
解けない問題に時間を使わないことには次の効果があります。

  • 回答すれば得点の可能性がある
  • 試験時間を有効に使える

効果①:回答すれば得点の可能性がある

「わからない問題は飛ばす」という考えもありますが、飛ばして再度回答のための時間がもったいないです。
とりあえず回答しておくことが大事です。
空欄とするより、とりあえず回答すれば、得点の確率は上がります。(正確にはゼロでなくなります)

気になるのであれば、問題の横にマークを付けておいて、解きやすい問題を全て解いた後に、時間があれば解けば良いです。

効果②:試験時間を長く使える

具体例で説明します。

解けない問題を1分でとりあえず回答したAさんと、10分かけて回答したBさんがいます。
AさんもBさんもこの問題は不正解で得点は0点、しかし、ここには大きな違いがあります。

Aさんは残りの問題を119分かけて解きますが、Bさんは残りの問題を110分かけて解きます。
試験時間は同じのはずですが、解けない問題に時間を使わないことで、人より長く時間を使えます。

解けない問題への対応で試験時間が変わってしまう。
これが合格を大きく左右すると思います。

「これ何だっけ?」は飛ばす

試験は極度の緊張の中で行われます。
覚えていたことを忘れてしまったり、普段なら気にならないことが気になり、「これ何だっけ?」とペンが止まることがあります。

「これ何だっけ?」となったら飛ばすことです。
「これ何だっけ?」を飛ばすには、次の効果があります。

  • 沼にはまらない
  • 無意識のうちに思い出す

効果①:沼にはまらない

「これ何だっけ?どこかでやったんだけど…」
試験中にこれが起こると、平常心ではいられません。
解けるはずの問題が解けないことで、気持ちが焦ります。
まさに沼です。

こうなったら、その問題を飛ばして逃げることです。
前に説明した「解けない問題」をとりあえず解いて、次の問題を解くことは簡単です。
一方で、この「解けそうで解けない問題」を飛ばすのは勇気がいります。
なぜならがんばれば解けるかもしれないからです。

しかし、平常心でない状態で「解けそうで解けない問題」への対応は、ほぼ無理です。
時間を大きくロスして、後の解ける問題にも影響します。

「これ何だっけ?」=「沼」と割り切って飛ばすことが大事です。

効果②:無意識のうちに思い出す

あえて「これ何だっけ?」は”飛ばす”と書きました、”とりあえず解く”とは書きません。

“飛ばす”ことで他の問題に取組みはじめますが、無意識のうちに脳のどこかで解いていることがあります。
(科学的根拠はありません、ただの経験です…)

その証拠に再度その”飛ばした”問題に取り組んだ時に、忘れていたことを思い出したり、解ける場合があります。

「これ何だっけ?」になったら、思い出して解けるようになるためにも、一度”飛ばして”逃げておくほうが良いです。

まとめ

税理士試験の120分は、問題量に比べてとても短いです。
戦略上、120分をどのように使うかが、とても重要になります。
税理士試験120分に対しては、次のような心構えが良いでしょう。

税理士試験の120分は全受験生に平等に与えられますが、120分をどう使うかによって、120分を120分として使うか、120分を90分として使うかは変わってきます。
120分の試験時間を120分として戦うための心構えが必要です。

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