前回の記事で税理士試験120分への心構えについて書きました。
この記事では、私が具体的にどのような時間配分で試験に臨んでいたか、試験科目の簿記論について書きます。
当然ですが、人にはいろいろなタイプがいますので、私の戦略がハマる人の方が少ないと思います。
ただ何か考え方の参考になればと思い紹介します。
20分:50分:40分
たまたまですが、どの科目も20分:50分:40分の時間配分をしていました。
全部足すと110分(20分+50分+40分)で10分余りますが、実際には余らないと思った方がいいです。
逆に時間ギリギリ120分で戦略を練ると、途中で少しでもオーバーした時に、心の焦りを生むため良くないです。
20分:50分:40分の内訳は、次のような位置付けです。
- 20分 時間がかかる問題の簡単な部分だけ解く
- 50分 得点源の問題を解く、但し時間のかかるところはとばすかとりあえず埋める
- 40分 残りの問題ととばした問題で得点を取る
これを踏まえた上で、簿記論の具体的な時間配分について説明します。
簿記論(計算100%)の時間配分
簿記論は他の科目と違って理論がなく、計算が100%です。
大問3問ありますが、第3問の総合問題が得点源で、第1問と第2問の個別問題が難易度の高低差が激しく、厄介という印象がありました。
簿記論の20分:50分:40分の使い方は以下の通りです。
- 20分 第1問と第2問のうち、解ける問題を解く
- 50分 得点源の第3問を解く
- 40分 全体の中から解きやすい問題を解く
それぞれの時間での具体的な取組について説明します。
20分 第1問と第2問のうち、解ける問題を解く
最初の20分は厄介な大問第1問と第2問を解きます。
最初の20分のポイントは以下の通りです。
- 20分経過したら、第1問と第2問から離れる
- 電卓を叩く回数が2回以内なら解く
- 第1問と第2問全体の4割埋めれば十分
ポイント① 20分経過したら、第1問と第2問から離れる
ポイントは20分経過したら、大問第1問と第2問から離れることです。
20分では大問第1問と第2問の全ての問題を解くことは出来ませんので、そのつもりで解きます。
ポイント② 電卓を叩く回数が2回以内なら解く
では、どのような問題に手を付けるのでしょうか?
簡単か難しいかではなく、電卓を叩く回数で判断していました。
電卓を叩く回数が2回以内なら解く、それ以上かかりそうなら解かない、という考えで取組む問題を選んていました。
電卓2回以内で解ける問題とは、次のような問題です。
・0回 転記するだけ
・1回 足すだけ(引くだけ)
・2回 足すだけ(引くだけ)を2回
つまり、ほとんど問題文の数字だけを使うだけで解ける問題で、複雑な集計をしない問題が解く対象です。
ポイント③ 第1問と第2問全体の4割埋めれば十分
大問第1問と第2問のうち、解くべき問題たけを解き、この20分で全体の4割埋めることが出来れば、この20分の使い方は成功です。
この大問第1問と第2問の4割程度埋めていることで、心に余裕を持って得点源である第3問に挑むことができます。
50分 得点源の第3問を解く
次の50分は、得点源の第3問を解きます。
第3問が得点源である理由は、総合問題なので対策がしやすいためです。
第1問と第2問は個別問題のため、出題パターンが多く、各論点の細かい部分、いわゆるマニアックな出題もあります。
一方で、第3問は総合問題のため、出題パターンが限られ、広く浅くを問うためマニアックな問題の出題の可能性も減ります。
第3問は対策がしやすく、努力が得点につながりやすいと言えます。
この50分のポイントは以下のものです。
- 得点源となる分野から解く
- 2周り以上する
- 50分経ったら離れる
ポイント① 得点源となる分野から解く
第3問において、他の問題と同様、得点が取れる問題から解きます。
私の場合、第3問の得点源は「賞与引当金」、「有価証券」と「固定資産」と思い、まずこの問題から解きました。
この論点は、ほぼ毎年出題され、出題パターンも限られるゆえに対策しやすいからです。
(私が合格した試験は「賞与引当金」の出題がありませんでしたが…)
総合問題の形式ですが、内容は個別問題ですので、論点ごとの優先度を付けると良いです。
ポイント② 2周り以上する
第3問の総合問題においては、2周り以上することを心掛けましょう。
解きやすい問題を選んで解いて1周りしたら、残っている問題の中から解きやすい問題を選んで2周り解きます。
2周りすることで、時間を有効に使い、多くの得点が取れます。
時間がかかる問題は危険です。時間をかけて正解までたどりつくかはわかりません。もし正解にたどりつかなければ、その時間寝ているのと同じです。
時間のかからない問題(電卓を叩く回数が少ない問題)を選ぶことが、より多くの問題を解き、得点を稼ぐコツです。
ポイント③ 50分経ったら離れる
最初の20分同様、第3問を解きはじめて50分経ったら、一旦第3問から離れましょう。
第3問にこだわりすぎて、他の問題の得点のチャンスを逃すことは、もったいないです。
40分 全体の中から解きやすい問題を解く
ここまでの20分と50分で第1問、第2問、第3問をそれぞれ時間を区切って、解きやすい問題を選んで解いた状態です。
最後の40分は、全体の残った問題から解きやすい問題を解きます。
これまでの20分+50分の中で、全体の様子は把握していますので、残りの問題の中から解きやすい問題を選んで解いていきます。
この40分のポイントは以下のものです。
- 解きやすい問題から解く
- 1点でも多く取るために埋める
ポイント① 解きやすい問題から解く
最後の40分においてもこの方針は変わりません。
得点を積み重ねるには、解きやすい問題から解くことです。
既に、第1〜3問を1周り以上しているので、数字を転記するだけ、電卓1回の足す・引くだけで解ける問題は残っていないはずです。
それでも残りの問題の中のうちで、解きやすい問題を選び解いていきます。
ポイント② 1点でも多く取るために埋める
最後の40分が、前の20分と50分と違うのは、この時間帯が試験の最後であることです。
つまり、この時間は1点でも多く取るために答案を埋める時間でもあります。
全くわからない問題はチャンスです。
解き方が検討もつかない場合、実は数字の転記たけで済むということもあり得ます。
関連する数字を使って、とりあえず埋めましょう。
実力で解いた1問も、勘で当たった1問も、正解には変わりません。
埋めれば得点の可能性はゼロでなくなります。とにかく埋めて下さい。
まとめ
この記事では、簿記論の試験における時間配分について書きました。
- 試験時間を20分、50分、40分に分ける
10分はあえて余らせておく - 20分 大問第1問と第2問の解ける問題を解く
厄介な第1問と第2問の4割埋める - 50分 得点源の第3問を解く
対策のしやすい第3問の総合問題で得点を稼ぐ - 40分 全体の中から解きやすい問題を解く
残りの問題から得点を絞り出す
税理士試験は時間との戦いです。
どれだけ120分を有効に使い、得点を多く積み重ねるかが大事です。
みなさんそれぞれの時間配分・時間戦略に、私の戦略が少しでも参考になればうれしいです。

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