【税理士として その7】資金繰りを安定させる④ 〜借金は悪なのか〜

これまで資金繰りを把握して、その原因を分析すること(なぜ資金繰りが厳しいのか資金繰りを楽にするには)について説明しました。

この記事では、資金繰りを安定させるための手段の一つである借金について書きます。

「借金=悪」というイメージを持っている方もいますが、全ての借金が悪ではないということを説明していきたいと思います。

優良企業も借金している

次の数字を見てください。

トヨタ自動車36兆円
ソフトバンク20兆円
野村證券13兆円
ホンダ10兆円
NTT9兆円
2024/6/21yahooファイナンス

左が会社名、右の数字が借金(有利子負債)の額です。
日本を代表するこれらの会社は、何兆円という規模の借金をしています。

これらの会社も、資金繰りを安定させるため(他の理由もありますが)、借金をしています。
むしろ借金を利用して、ビジネスを大きくしています。

借金には良い借金と悪い借金がある

日本を代表する会社も、借金をしており、一概に「借金=悪」ではないということが、感覚的に分かると思います。

借金には、良い借金と悪い借金があります。
先ほどの何兆円も借金をしている会社は良い借金を多くしているのだと思います。

良い借金を多くしているからこそ、これだけ大きくて、日本を代表するような会社であるのだと思います。

返せる借金は良い借金、返せない借金は悪い借金

何が良い借金と悪い借金を分けるのか?
それは返せるか、返せないかで分かれます。
返せる借金は良い借金、返せない借金は悪い借金です。

「借金が5百万円もあって…」という話に対して、「それは大変だ」と思うかもしれません。
大変かどうかは、その人の状況によります。
その人の年収が3百万円なら大変かもしれませんが、その人の年収が3億円なら大変ではありません。

つまり、返せる借金なら良い借金で、返せない借金なら悪い借金です。

良い借金は、手元のお金も増えるし、資金繰りも良くなります。
一方で悪い借金は、手元のお金は一時的には増えますが、返済に苦労するため、資金繰りは厳しくなります。

住宅ローンは良い借金?悪い借金?

一般の個人にとって、身近な借金は住宅ローンだと思います。
これも資金繰りを安定させるために借りるものです。

人生にはさまざまなライフイベントがあります。
子供がいれば、その誕生、進学、結婚とお金がかかります。
子供がいなくても、旅行に行ったり、時には高級なレストランで食事をすることもあるでしょう。

住宅ローンは、これらさまざまなライフイベントで出ていくお金を取っておくために借りるものです。

家を買った結果、貯金がなくなってしまったら、旅行には行けません。
住宅ローンは、その借りている期間に使うお金を取っておくために、言い換えれば、資金繰りを安定させるために借りるものなのです。

その住宅ローンが良い借金か悪い借金かは、返せるか返せないかによります。
毎月の返済が収入と比べて多く、生活費が苦しくなるようならば悪い借金ですし、毎月の返済後の生活費にも余裕があり、ライフイベントに使うお金が取っておけるのであれば良い借金です。

まとめ

この記事では借金は悪なのかについて書きました。

借金は悪なのか?

多額の借金をしていても返せるのならば良い借金、たとえ少額の借金でも返せないのであれば悪い借金になります。
すべての借金が悪ではなく、返せる良い借金は会社の資金繰りを安定させて、ビジネスを大きく、強くすることが出来ます。

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