【税理士として その7】資金繰りを安定させる⑤ 〜良い借金とは〜

前回の記事で借金=悪ではなく、良い借金と悪い借金があり、良い借金とは返せる借金のことだと説明しました。

この記事では、良い借金、つまり返せる借金にするにはどうすれば良いかについて説明します。

返せる借金かどうかは、返し方で決まる

「返せる借金の条件は何か?」
この問いに対して多くの人は、
「業績が良いこと」
と答えると思います。
もちろん、良い業績をあげて、借金を返すお金を生むことは必要です。

しかし、それと同じくらい大事なことがあります。
それは、「返し方」です。
正しい返し方をするかどうかが、良い借金か悪い借金かを大きく分けることになります。

「返し方」というのは、具体的には「返済期間」と「返済方法」と「返済額」です。

借金をするときに「返し方」をしっかり決めておけば、それは返せる借金、良い借金となります。
逆にお金が足りないので、「なんでも良いから借りる」というスタンスで借りた場合、その場しのぎの借金となり、「返し方」をしっかり決めていないため、その借金は返せない借金、つまり悪い借金となるおそれが高いです。

住宅ローンの「返し方」の決まり方

身近な借金である住宅ローンを例に説明します。
住宅ローンは長期の分割返済が定型の商品ですが、この「返し方」となっているのは理由があります。

金額について、住宅の購入は数千万円の大きな買い物です。
期間について、住宅はメンテナンス費用はかかりますが、新築戸建であれば30〜80年の期間持ち、土地は不動産価格の変動はありますが、永久に目減りしません。
返済方法について、返済原資は自分の収入(会社員なら給料)です。収入の全てが返済に回せるわけではなく、生活費その他を差し引いた金額を返済金額とすることができます。

これらの条件から、住宅ローンは期間は長期、返済方法は分割になっています。
借金の金額が大きい一方で、返済金額の元(もと)となる返済原資はその人の収入(給料)で、短い期間で返済することは難しいです。毎月少しずつ返していくかたちです。
借金の使い道である住宅は長い間、大きく価値が減ることはないため、途中で住宅を売って返す方法も取れます。
したがって、長い間、少しずつ返す方法でも返せる借金になります。

あとは1月あたりの返済額が、収入(給料)に対して無理がない水準の借金の額であれば、返せる借金=良い借金となります。

返し方は借りるときに決める

良い借金とは返せる借金であり、返せる借金は返し方がしっかり決まっていると説明してきました。
つまり、良い借金とは返し方がしっかり決まっている借金のことです。
そして、返し方は借りるときに考える必要があります。

借金してからどうやって返そうかでは遅いです。
もし借金してから返し方を決めて、その返し方が借金の条件と違っていたら、借金の返済に追われ、資金繰りを良くするために行った借金が、資金繰りを厳しくする原因になってしまいます。

まとめ

この記事では良い借金=返せる借金について、深掘りしました。

良い借金=返せる借金とは

では、どうやって返し方を決めたら良いのでしょうか?少し長くなるので次回の記事でじっくり説明します。

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